企業の財務諸表における定期預金の扱い

企業にとって欠かせない財務諸表…定期預金の扱いはどうなる?

「財務諸表」という言葉は一般の人の耳にはあまり入らないものですが、企業にとって欠かせないものです。「財務」というからには何かお金に関するものであることはうかがえますが、一体どんな代物なのでしょうか。財務諸表は一般的に「決算書」とも呼ばれるのでイメージしやすいのですが、企業が株主や取引先など利害関係にある人たちに対して自分の会社の経営成績や財務状況を示すために作成する書類のことなのです。

株主や債権者など、特定の企業に「投資」をしている者にとっては、その企業にはしっかり働いてもらわなければなりません。そうしないと、その企業にお金を出した自分が損をしてしまうからですね。企業がしっかりと働いているかを確認するために、財務諸表が必要となるわけです。だから、財務諸表は彼らに見せなければいけない「成績表」みたいなものなのです。

その「成績表」の中身は一体どのようなものなのでしょうか。財務「諸」表という字の通り、財務諸表は一種類のみの書類ではありません。財務諸表にはバランスシート、損益計算書、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書などのお金に関わる書類がいくつか含まれているのです。つまり、財務諸表とはいくつかの書類の総称ということです。

財務諸表の中には、利益や資産、借金、株など収入と支出に関係する項目がたくさん見られます。企業が持つ資産の合計額を挙げようというわけです。その中で企業の持つ定期預金はどのような位置づけになるのでしょうか。

定期預金というと個人が利用するもののように見えますが、企業もある程度の資金はいつでも引き出すことのできる普通預金に入れておき、一定期間使う予定のない資金は定期預金に入れておきます。定期預金は普通預金よりも金利が高いので、資産を確実に増やせるからですね。

基本的に、定期預金の満期を迎える日が決算日の翌日から1年以内であればバランスシートにおいて「流動資産」扱いになり、現金及び預金として表されることになります。一方、定期預金の満期を迎える日が決算日の翌日から1年を超える場合は、「固定資産」の投資その他の資産として表されます。定期預金の扱いが満期日がいつかによって違うのは、「預金をすぐに現金化できるかどうか」に関係しているのです。

企業は1年に一度は必ず、年に数回の企業もありますが、財務諸表を作成して表さなければなりません。財務諸表を公開しなければいけないのは、やはり企業に透明性が求められるからでしょう。財務諸表を公開する側も、それを見る側も、財務諸表の中身を理解して企業の経営状態を正しく把握したいものです。